木曽駒ヶ岳と宝剣岳へ行ってきました

山登り

 8月18日金曜日に、ようやく退職後アルプスデビューで、中央アルプスの木曽駒ヶ岳と宝剣岳に行ってきました。

ルート

 アルプスデビューなので、まずはなるべく簡単なルートにしようと思い、駒ヶ岳ロープウェイを使い千畳敷駅までショートカット、木曽駒ヶ岳を目指しました。

 千畳敷駅から木曽駒ヶ岳まではおよそ1時間半。往復だけだと休憩を入れても4時間程度。ただし途中の宝剣山荘まではそこそこの急登です。

 ロープウェイの駅は標高なんと2612m。木曽駒ヶ岳の標高2956m。標高差はわずか350m。アップダウンがありますが、それでもYAMAPによると登り509mで山頂です。

 今回は日帰り登山ですが、テント泊装備を背負って3000m級の山に登れるのかの実地テストをするつもりで8kgのザックを背負っての臨みました。

 体力的に問題なければ、帰りに宝剣岳を登ってみたい。木曽駒ヶ岳は急登はあるものの危険箇所はありませんが、宝剣岳は岩稜の鎖場があり難易度が高いようなので、木曽駒ヶ岳からの帰り道で体力が残っていて、行けそうに感じたら登る、無理はしないと決めて出発しました。

人気の高さを物語る混雑

 前日20時くらいに菅の台バスセンター駐車場に到着(24時間入出庫可能)。その時点で駐車場の3割程度が埋まっていて150台ほどの車が停まっていました。車を停めてからバス乗り場とチケット売り場の場所を確認。チケット売り場に明日は5時45分に開くと書いてあります。駐車場内にトイレもあるので、歯磨きも済ませて、そのまま車内で就寝。

 翌日、朝5時ごろに起きると、駐車場は満車状態。車の台数は500台くらい。駐車場入り口には列ができており、別の駐車場へ誘導されている様子。

 これからバスとロープウェイのチケットをかって、菅の台バスセンターからロープウェイしらび平駅までバス移動(約30分)、その後ロープウェイで千畳敷駅へと(約7分30秒)向かう予定ですが、すでにチケット売り場には人の列が出来上がっていました。

 慌てて出発準備。5時半にチケット売り場の列の最後尾についてみると、すでに300人くらい並んでいました。バス乗り場にもすでに100人以上の列ができている様子。予定通り5時45分にチケット売り場が開いて、チケットをゲットできたのが6時45分。でもその時にはバス乗り場の列は解消されていて、7時発の路線バスに乗ることができました。

 バスは始発が6時で30分間隔での運行ですが、人が多い時は臨時便が随時運行してるようでした。私が乗ったのは7時の定時運行の路線バスのようで、バス停はロープウェイの駅までの間にいくつかあって、途中から乗ってくることもできるようです。(当然座席はいっぱいなので経って30分間山道を乗ることになるのですが)

 あと路線バスので、運賃を現金で支払うこともできます。チケット売り場でわざわざ1時間も並んでチケットを買う必要ないじゃん!と思ったのですが、よく考えてみると、おそらく臨時便は現金では支払えないので、30分毎の路線バスを選んで乗る必要があるのと、すでに朝5時にバス乗り場にも列ができていたので、そんなにうまくはいかないのかも知れません。

 ロープウェイしらび平駅に到着すると、ロープウェイも本来は30分毎の運行のところ9分間隔で次々と運行しています。定員は40名ほど。到着後20分くらいで乗ることができて、8時に千畳敷駅に降り立つことができました。

木曽駒ヶ岳

 千畳敷駅に降り立つといきなりの絶景に圧倒されます。3000m級の峰々に囲まれるカール地形。反対側には眼下にたなびく雲の向こうに南アルプスの稜線が見え、さらにはその向こうには富士山が顔を出しています。

千畳敷駅より八丁坂方向を望む
南アルプスの山の向こうに富士山が見える

 いつまでも眺めていられそうですが、今日の人出をみると帰りの大混雑も予測され、遅くとも14時には下りのロープウェイに乗りたいと考えると、あまりのんびりとしていられません。

 お花畑を横目に見ながら遊歩道を進み、八丁坂の急登を通って乗越浄土へ。八丁坂は渋滞を起こしているところもちらほら。9時には宝剣山荘に到着。

八丁坂
八丁坂より千畳敷カールを望む 赤い建物が駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅

 ここから宝剣岳が間近に見えます。宝剣山荘の前で休憩をしている時に、私より少し高齢と思われる女性が怖そうですねと話しかけてきて、そうですねなどと会話をしていると、同年輩の男性も話に加わってくれて、鎖もあるのでそんなに難しくないですよと教えてくれます。それを聞いて帰りに体力があったら挑戦してみようと決めました。山の上では見ず知らずの人と色々と会話できるのが楽しいですね。

 山荘に泊まった人の話によると昨日は雨で今朝からようやく晴れたとのこと。タイミングが良かったようです。

 宝剣山荘から見えている中岳山頂までは10分程、緩やかな登りで100mほど登っていきます。

乗越浄土より中岳を望む

 中岳山頂を越えると木曽駒ヶ岳の山頂が見えます。一度100m下ってから150m登り直すことになります。9時30分頃に本日の目標だった木曽駒ヶ岳山頂に到着。山頂はなだらかで広く大勢の人が休憩したり食事をしたりしていました。

中岳より木曽駒ヶ岳を望む

 30分ほど休憩をして行動食を補給した後に下山開始。来た道と同じルートを戻っていきます。

 宝剣山荘まで戻り、山荘ご飯を食べてみたかったので、カレーうどん(900円)をいただきました。こんな山の上で普通に食事できるなんて感動です。環境もあるのでしょうがとっても美味しかったです。もっといろいろな山荘でいろいろなものを食べてみたいと思いました。

宝剣山荘のカレーうどん

宝剣岳

 さて本日のハイライトとなる宝剣岳です。

 ルールがよくわかっていないのですが、皆いろんなところに荷物を置いて、身軽になって宝剣岳に挑んでいるようで、私も宝剣山荘の前にザックをデポ。このために買ったヘルメットを着用にして宝剣岳に向かいました。

宝剣山荘より宝剣岳を望む

 出発は11時20分頃。後半部分に鎖場が2箇所あり、そこを登り切ると、山頂に出る前に一度向こう側の斜面に出て、20mほどトラバースしていくのですが、ここの足場が狭いところがあって高度感もありなかなか怖い。剱岳の蟹の横這いってこんな感じなのだろうかと思いました。

千畳敷カール側からの宝剣岳 この山頂の岩塊を最後にトラバースする
宝剣岳頂上付近から千畳敷カールを望む

 しかし無事に20分ほどで頂上に到着。先行していたグループにくっついて行ってなんとか辿り着きました。一人だったら二の足を踏んできたかも知れません。

 しばし宝剣岳山頂から千畳敷カールの眺望を堪能。同じルートを宝剣山荘まで帰ってきて、デポしたザックを回収して乗越浄土へ。ここでまたしばしの休憩。ふくらはぎと腿の筋肉をストレッチします。私の場合、下山するときに結構足の筋力を消耗してしまい、足が上がらなくなってしまうことがあるのですが、しっかりストレッチすると多少回復させることができるようです。

帰路も混雑

 千畳敷駅まで帰ってきたのが、12時50分。朝とは違って辺りはガスっていて眺望が効かず、雲の中にいるような感じ。今日の午前中だけ綺麗に晴れていたようで、とてもラッキーでした。

 しかしすでにロープウェイの乗り場に長蛇の列が。列の先が見えないのでいつまで待つのか不安でしたが、30分ほど並んで乗ることができました。

 バスも1台目に乗れず、10分ほど待って乗車。これも臨時便ではなくて、たまたま定期運行の路線バスでした。各停留所に停まっていきます。菅の台バスセンター駐車場より前の駐車場で降りている人も結構いました。やっぱりなんか裏技的な方法があるのかな。

 午後2時過ぎに菅の台バスセンター駐車場まで戻ってきて、名残惜しいですが帰路に着きました。

 流石にその日のうちに家まで帰る元気はなく、途中の「道の駅どんぐりの里いなぶ」でお風呂と食事をしてそのまま車中泊。翌日4時に起きてから帰ってきたのですが、車中泊の様子はまた別の機会に書こうと思います。

 

 

 

 

 

 

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