8月1日(火)に山上ヶ岳にトライしてきました。5月24日に八経ヶ岳・弥山に登っているので大峯山系の最高峰はクリアしていたのですが、女人禁制の修験道の聖地に興味をそそられて行ってきました。
ルート
奈良県天川村洞川温泉の先、「大橋茶屋」駐車場からスタート。山上ヶ岳まで往復するルートです。
駐車料金は1000円でした。駐車場到着は9時30分で茶屋に人はいませんでしたが、備え付けの封筒に名前を書いてお金を入れてポストに投函するシステムでした。
少し手前の「ごろごろ茶屋」にも駐車場があって、こちらの料金は500円で安いようですが、歩くと30分くらいかかりそうな距離だったので「大橋茶屋」にしました。隣にトイレもありました。
登山口は大橋茶屋からすぐのところです。
登山口にある女人禁制の結界門がこちら。
ちょうど登り始める時に、山伏の格好をした人に連れられて15人くらいの団体が降りてきていました。昨晩山上の宿坊に泊まれれて修験道体験をした方々でしょうか。当然全員男でした。
登山道の様子とコースタイム
9:30にスタートして、一ノ世茶屋跡、一本松茶屋を経由して大峯奥駈道と合流する洞辻茶屋までおよそ1時間半で11時ごろ到着。この辺りで標高差600mを登ってきたことになります。
一本松茶屋。今日は開いていませんでした。
ちょうど中間地点にある「お助け水」
洞辻茶屋。ここも今日は開いていませんでした。
大峯奥駈道をしばらく進むと、またしても茶屋。陀羅尼茶屋というらしい。ここを超えて少し進むと道が左右に分かれています。左は元々の岩場のある登山道、右は新しく階段が整備された道のようです。
左を選択してしばらく行くと、鎖場「油こぼし」と行場の「金掛岩」があります。本当は金掛岩を登っていくらしいのだけれども、右に整備されていた階段でスルーしてしまいました。
洞辻茶屋から金掛岩までは40分くらい。
「油こぼし」と呼ばれる岩場
「金掛岩」。右の階段から迂回しても岩場の上に出ることができます。
いよいよ山頂が近づいてきましたが、その前に「西の覗き」があります。行場は一般の人が立ち入れないところもたくさんあるみたいなのですが、この「西の覗き」は「金掛岩」と同じく登山道のすぐ脇にあって行ってみることができます。修行体験ではロープを体に括り付け岩場からほとんど吊るされた状態で問答しないといけないらしいです。恐ろしすぎます。
「西の覗き」この向こうに岩場があります。
「西の覗き」から下を覗いてみたところ。ここに吊るされるなんて。
そしていよいよ頂上に到着。山頂にある大峰山寺境内では飲食禁止。お花畑と言われる笹の原で日陰になる場所がないので木の根元に座ってお昼ご飯を食べました。
山頂へ到着したのは12時10分ごろ。登山口からおよそ2時間40分。
食事をして30分くらい休んでから下山開始です。下山はレンゲ辻という別ルートもあったようなのですが、情報不足だったので登りと同じ道を下山しました。
下山中に雨の教訓
下山をしている途中、中間地点のお助け水を過ぎたあたりから、雲行きが急に怪しくなり、パラパラと雨粒が落ちてきたと思ったら、あっという間に土砂降りのにわか雨に。
パラパラとしてきた時にレインコートを着ようかどうしようか迷っていたのですが、もうあと1時間くらいで駐車場に着くだろうし、そこで着替えもあったのでレインコートを着ずに下山を続けたので、本降りになるとあっという間にずぶ濡れに。
下山の後半で標高も低く樹林帯の中だったので寒さまでは感じませんでしたが、この濡れた状態で以前の八経ヶ岳での強風にさらされたらと思うと、雨に濡れるリスクというのも侮れないと思いました。
今回もそうでしたが、天気予報的には雨が降るとは全く予想できなくても、みるみる本降りの雨になってしまうことがあること、そして雨宿りする場所がなければ(大抵はない)あっという間に濡れてしまうこと、濡れて仕舞えば状況によってはかなりのリスクになることなど考えさせられて、良い体験になりました。
これからは、少しでも危ないと思ったら、雨が降る前にレインコートを着るようにしたいと思います。
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