60歳の定年退職にあたり、トヨタシエンタを購入しました。購入の経緯とシエンタにした理由をお伝えしたいと思います。
買い替えを考えたわけ
前車はトヨタプリウスに乗っていました。それまではずっと安い中古車を乗り継いでいたのですが、ちょうどプリウスの第二世代が2年目を迎えたくらいの時期で、燃費がいいのとエコカー補助金みたいなものがあって、10年10万キロ乗ればそんなに高い買い物ではないかと思い、初めての新車購入に踏み切ったのでした。それからハイブリットバッテリーを1回交換したくらいで、あとは大きな故障もなく、18年14万キロを走り切ってくれました。
ここまで乗ったのだから、故障して走れなくなるまで乗りたいと思う気持ちもあったのですが、60歳定年退職を迎えるにあたり、生活スタイルが大きく変わるので、生活に合わせた車に変え変えた方がいいだろうと買い替えを決心しました。
買い替えを考えた理由は、一つは登山を趣味にしたいと思っていて、ただ登山するだけではつまらないので、できれば日本百名山を全て登頂するのを目標にしようと考えていたからです。日本百名山は全国各地に散らばっていて、特に関西には二つしかなく、多くは中部地方、つまりは日本アルプスに多くあります。日本アルプスの山に登るには前日に移動して登山口付近で泊り翌日早朝から登山開始する必要があるので、車で移動して車中泊しようと思っていたのです。
車中泊するにはプリウスではかなり厳しい。車中泊に適した車に買い替えた方が、快適に登山することができます。おまけに今までは駐車場が機械式駐車場で車高の高い車が入庫できなかったのですが、定年と同時に引っ越しを考えていたので、車高の高い車も選択できます。
買い換えるかどうか散々迷いましたが、住む家も変え、車も変えて、これまでとは全く違うと自分に言い聞かせる一つの役割にもなったので、買い替えて良かったと思っています。
買い替えするにあたって検討したこと
買い替えにあたり車種選定のポイントは、①車中泊に適していること、②燃費がいいこと、③大きすぎないこと、の3つでした。
①は登山含めてどこへ行くのも車中泊ができれば宿泊費を気にせず行動範囲が広がるかなと思いました。②は車利用が多くなる気がしていましたので、燃費が悪いとガソリン代が気になってしまい出かけにくくなってしまうのが嫌でした。③は登山や渓流釣りで狭い道路を通ることも多いのであまり大きな車体は怖いからです。
まずは中古車を探しました。実は最初の頃はホンダのフリード+にしようと思っていて、ネットで検索していたのですが、中古車がかなり値上がりしていて、5年落ちでも新車価格の半額以上していました。これなら新車で買って長く乗った方が良いと思い、新車購入に傾きました。
70歳くらいまでは、アウトドア中心のリタイヤ生活を送りたいと思っていたので、新車で買って長く乗り続けることもできると思ったのです。
ホンダフリード+に試乗
早速ホンダ販売店に行ってフリード+を試乗してみました。シートアレンジでフルフラットになり、サイズもコンパクトで車中泊にはもってこいの車なのですが、いくつか気になる点がありました。
一つ目は、フルフラットになるシートの下に荷物スペースがあるため、若干フルフラットにした時に車内高が低く、私の場合上半身を起こしていると頭が少し当たってしまいます。そのため少し窮屈感がありました。
二つ目は、外観の細かいところがあまり好きになれなかったこと。元々外観はすごく気に入っているというわけではなかったのですが、実車を近くで見てみると躍動感を表現したようなディテールが全体のフォルムにマッチしていなかったりとか、好き嫌いのレベルであまり好きになれませんでした。
三つ目は、インテリアが今まで乗っていたプリウスに比べて、樹脂の表面仕上げとかが安っぽく見えたこと。多分、中古車だったら気にならなかったと思うのですが、新車だから逆に気になってしまったのかもしれません。
妻はインパネが気に入らないと言っていました。人それぞれ好き嫌いですが、それなりに高い買い物なので納得のできるものにしたい。
それでも運転フィールはとても良くて、もうフリード+にしようかなと迷っていたのですが、意外に妻の難色が強く、他の車種も検討することに。コンパクトなミニバンで2列シート、フルフラットになる車種なんて他にあるのだろうかと探してみるとトヨタシエンタがヒットしたのでした。
トヨタシエンタに決めた
全く知らなかったのですが、フリードとシエンタは永遠のライバルというくらいの競合車種のようです。元々はミニバンの定番である3列シートで競っていたのでしょうが、ちょうどシエンタがモデルチェンジするタイミングだったようで、最近の車中泊人気に合わせた形で2列シートにも力を入れてモデルチェンジしたようでした。
フリード+とシエンタを比較してみてシエンタに決めた理由
①外観
無難な感じに仕上がっているフリード+に比べて、新型シエンタは特徴的なスタイルで、かつ好みに合っていた。
②シートアレンジ
ともにフルフラットになるが、フリード+はフルフラットにするのに3アクション必要なのに対して、シエンタは1アクションでフルフラットになる。シエンタはほんの少し傾きがあるように見えるのですが、実際に寝てみると気にならないレベルでした。フリード+のように床の下部に荷物スペースがありませんが、フルフラット時の車内高が高く頭が天井につくことがありません。
③燃費
新型ゆえか、比べてみるとシエンタの方が圧倒的にカタログ燃費が良かった。カタログ燃費はWTCモード28.4km/L。実燃費も3月から8月まで8000kmを走って28.1km/Lでした。
シエンタに乗ってみて
2022年9月に契約をして、2023年3月末に納車され、ギリギリ新生活に間に合いました。
今日まで 8000km程度走っていますが、結果的にはとても満足しています。
特に心配していた燃費は思っていた以上に良かったです。前車のプリウス第2世代と車重は同じくらいで同じハイブリッドシステムなので、悪くなることはないだろうとは思っていたのですが、プリウスが平均24km/L、悪い時で21km/L、良い時で27km/L程度だったのに対して、平均28km/L、悪い時で25km/L、良い時は32km/L程度で、満足のいく結果でした。
ただ一つ不満な点があるとするとエンジンでしょうか。パワーが足りないということはないのですが、3気筒のせいなのか高回転になった時の音がうるさいのは仕方ないとしても、音色がカラカラとして安っぽい感じがするところでしょうか。通常はそこまで気になりませんが、急な登り坂や長い下り坂でバッテリーが満充電になって回生ブレーキが効かなくなった時のエンジン音はお世辞にもいい感じとは言えません。
あと私的に18年ぶりに車を乗り換えてびっくりしたのは運転支援システムでした。勝手にブレーキは踏むわ、ハンドル操作はするわで乗り初めは「何するんお前!」みたいな感じでしたが、慣れてくるとなんだか二人三脚で運転しているようなですが、燃費向上や事故防止には役立つと思いました。特に高速道路での自動運転機能は慣れてくるとアクセルを踏まないだけでこれだけ高速運転が楽になるのかと驚きました。
シエンタのその後についてはまた機会があれば書いてみたいと思います。
18年間お世話になったプリウス。ありがとう。
コメント