定年退職と同時に車を買い換えました。買い替えの経緯についてはできればまた別の記事に書くととして、購入したのは車中泊ができるトヨタシエンタの2列シートタイプです。
このシエンタで初めての車中泊をしてきたので、その時の印象をお伝えしたいと思います。
車中泊の装備
車中泊というとyoutubeなんかで動画を見ていると、カーテンで目隠ししたり、ポータブルバッテリーを買ったり、大変そうな印象ですが、ミニマムに始めるのがわたしの流儀なので、必要最低限の装備でやってみることにしました。
車の中で料理を作ったりとか、髪を乾かしたりとかしなければ、夜寝るだけなので用意しないといけないものは格段に減ります。
用意したのは、寝袋二つ(以前子供とキャンプをしていた頃に買って放置されていた封筒型のもの)、ブランケット2枚(これもキャンプの時に使っていたもの)、クーラー(これもキャンプ用)、リアウィンドウ用サンシェード(100均でで買ったもの)、歯磨き用蓋付きコップ(これも100均)だけ。
車中泊当日に、窓を開けて寝るためのスライドドア用の防虫ネットを100均に買いに行ったのですが、ネット情報にはあるのに現物はどうしても見つからず、仕方なくオートバックスで1980円で購入。
たったこれだけの装備で車中泊に出かけたわたしでした。
初車中泊の印象
シエンタの2列シートは後部座席の背もたれを畳んで仕舞えばワンアクションでフルフラットになります。シートアレンジは今日出発するときにフルフラットにしておきました。
入浴も食事も済ませて寝るためだけの車中泊場所へ移動。
まずは歯磨き。入浴施設や公衆トイレで歯磨きするのもミットもないので、どうしたものかと事前に考えて、蓋付きのコップを100均で買って行きました。
車の中で普通に歯磨きをして、歯磨き後ペットボトルの水を含んで、蓋付コップに吐き出し、蓋をしてそのまま寝ます。朝起きたら車中泊場所の公衆トイレでこのコップを洗って完了。
ちょっと汚らしい印象にはなってしまいますが、普段通りの歯磨きができて、わたし的には十分満足できる結果でした。
次は着替え。寝る前に服を着替えます。完全目隠しできるカーテンとかはないですが、リアウインドウとサイドウィンドウにサンシェードがあって車内が暗ければ、外からの目線はそんなに気になりません。周りに他の車も止まっていますが密な状態でもないので。シエンタはサイドウィンドウにサンシェードが標準装備されているので、リアウィンドウ用だけ100均で購入した吸盤で貼り付けるタイプのものを利用しました。
次に寝床。マットがあればいいのかもしれませんが、結構なボリュームになってしまうので、自宅にあった封筒型の寝袋2つとブランケット2枚を持参。
もちろんフルフラットとはいえ、フラット面は硬いのでそのままではとても寝れません。ブランケット1枚と寝袋1つを敷布団がわりして、もう1枚のブランケットを掛け布団がわりにみましたが、まだ寝心地が悪くて、寝袋を2つとも敷くことでなんとか寝心地の良い寝床が出来上がりました。
大きなマットまで買うとどうしても昼間嵩張ってしまいますので、今の寝袋2つで十分いけそうですが、わたしはこれから山登りもしたいと思っているのでこれからテント泊用のマットを買ってまた試してみようと思います。
ただ明け方にブランケット1枚では寒くて目が覚めてしまい。2枚目の寝袋の中に潜り込むことになってしまいました。
車中泊したのは6月15日と16日の二日間。昼間は天気が良ければ暑いくらいの陽気ですが、明け方の車内は意外と冷え込みました。
ということで、窓を開けて寝ないと暑いかもしれないと思って、慌てて当日に買ったサイドウィンドウ用の防虫ネットは今回は使わずじまい。
あと道の駅で車中泊したのですが、意外と道を走る車の走行音が気になります。耳栓とかしたらいいのかもしれないですが外の物音が聞こえないのも不安なところはありますし、なるべく道から離れたところに車を停めるくらいが対策でしょうか。
車を停める場所については、なるべく駐車場の端の方の目立たないところがいいかなと思って決めたのですが、夜なので別に施設の真ん前とかでも、邪魔になったり目立ちすぎたりするわけでもないので防犯的な観点からも、真ん中あたりにドンと停めてもいいのかなと思いました。
シエンタは車中泊に適しているのか
定年退職したら車中泊の旅もしたいなと思い買ったシエンタですが、結論から言うと正解だったと思います。
一人で車中泊するには必要十分なスペースです。リアシートを畳んだままの状態で移動することもできるので、連泊するのもとても便利です。
フルフラットになるスペースはクーラーとか荷物とかを置いてもゆったり寝る空間が確保できます。わたしの身長は1m80cmくらいですが天井の高さも余裕があり圧迫感もありません。ただ大人二人が寝るとすると荷物を全て助手席に移動しないとスペースが確保できないのと思いますので、少し面倒かもしれません。
あとは運転席と助手席の間がウォークスルーになっていること。車の中で運転席とフルフラット空間と移動できるので、空間を広く使えてとても便利でした。
実際に車中泊するまではあまり意識できていなかったのですが、ウォークスルーになっているかどうかで使い勝手はかなり違うと思います。
装備的に完全に目隠しをしている状態ではないので、歯を磨いたり着替えたりするときは車内灯を消してフルフラット空間で、本を読んだり調べもをしたりするときは助手席で車内灯をつけてという具合にして過ごしました。
車中泊場所の紹介
道の駅 いながわ(兵庫県猪名川町)
6月15日(木)の夜に車中泊。同好の士は5台くらい。
川西から篠山へ抜ける県道12号線沿いにあり、車の通りはそれほど多くない静かめの立地です。
駐車エリアもそこそこ広く平坦で停めやすかったです。
明け方、ゴミ箱の横にはみ出したゴミにカラスが集まって突き回ってカラスの楽園と化していました。8時前に道の駅の従業員が来て掃除をしていました。ゴミの捨て方には注意したいものです。
入浴は車で10分程度の「ひらの湯」。スポーツ施設に併設されている温浴施設。午後9時ごろにお邪魔しましたが10人くらいの方が利用されていて、露天風呂も2種類あり広くて快適でした。ただ入浴後にのんびりできるようなスペースはありません。
道の駅 久米の里(岡山県津山市)
6月16日(金)の夜に車中泊。同好の士は7台くらい。
津山から米子に抜ける国道181号線沿い。車の通りは少ないかと思いきや意外と多かったです。
駐車場は平坦ですが少し小さめ。入り口進入路の右側にトイレ施設があり明るいのでそちらのスペースに停めたのですが、朝起きてみると進入路の左側にも駐車スペースがあり、もしかするとこちらの方が静かで寝やすかったかもしれません。
夜間11時ごろにパトカーの巡回がありました。久しぶりに職質されて緊張しました。
実は美作市の道の駅彩菜茶屋に泊まる予定でいたのですが、駐車場が廃墟みたいな建物の裏手の方にあり、ちょっと怖かったので津山まで移動しました。
よって入浴は美作の「湯郷鷺温泉館」。(アイキャッチに使っている写真です)色は透明ですが硫黄臭が少しして素晴らしい温泉でした。施設もとても綺麗で露天風呂も5種類くらいありました。入浴後に水分補給しながら縁台で30分くらいまったりしてました。
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